最近読んだ雑誌に「ベネフィットファインディング」という言葉がありました。

これは、最近医療業界で注目されている概念だそうですが、例えば、重い病気に罹り、その苦しみとともに生きていくことを強いられたときに、その苦しみを経験する中で、他人からの何気ないやさしさなど他の部分での関わりに大切なものを見つけたり、自分が生きていることに価値を見出したり、といったように、自分の置かれている状況の中にも価値を見出すようになることなんだそうです。

これは、今現在「どうしようもない状況だから、がんばったって無駄」と思っている人もこういった価値を見出すことによって、客観的ではなく主観的に豊かな考え方をもてるようになるということが可能になること。

まずは、自分の置かれている状況を否定しないことだそうです。
「否定しないこと」と「肯定する」とは違っていて、「肯定する」ということは、自分に都合のいいように解釈する意味が含まれていて、「否定しない」は、あくまでもありのままを受け入れるということにつながります。

「自分のやりたいことが見つからない」とか「合う仕事がない」と、理由をつけて肯定するのではなく、もっとありのままの姿を見つけることが必要だそうです。

生きていく上で気持ちも豊かになれるのは、地位とか所得ではなくて、「自分への気づき」と「心を許せる人の存在」。

仕事をしていく上でも、ひとりでの成功なんてなくて、必ず誰かがサポートしてくれるからこそ成り立っているもの。
われわれの仕事の中でも「ベネフィットファインディング」を経験できて、気持ちも心も豊かになって、お互いに成功をおさめられるといいですね

日曜のよるに重たい話でした