たまには仕事の出来事。

今年の夏に、コンプライアンス重視の会社作りをするといって、就業規則や就業管理などの諸規定を見直したお客さんの総務部長からの相談がありました。

今までは、ローカルルールがまかり通っていて、規定を無視した慣習がたくさんあった。
その一つが、年末年始手当。
仕事の都合で出勤した社員に一律で支払うというもの。
この年末年始もこれを使っていいかと言います。

せっかく規定を見直して、新しいタイムシートも慣れてきたのに、それはやめるべきだといいました

でも実際は裁量で働く人が多く、どちらにしても時間単価に時間をかけて賃金を稼ごうとする者はいない。逆に、そんなことをしたらヤブヘビだといいます。

「じゃあ、なんのためにルールづくりをしたのか
といいかけて考えました。

たしかに今まではそれでよかったけど、だからといって新しい制度が根付いているかというとそんなことはない。
要は、どっちにしても残業はつかないと思っているところに、また時間単価を意識させるのは、寝た子を起こすことになってしまうからです。

それは、部長も同じ考えでした。
だからどうしたらいい?というのが主旨でしたが、やはりルールを無視してやってもいいですよとは言えない。
みなさんがそれで納得するのなら経営者判断だと思います。

そんなことを話すと、「なんだか発言が強くなったなあ」と皮肉ともからかいともつかないような誉めかたをされました

確かに、きちんとした時間管理で賃金を支払えばキャッシュアウトは増えます。
それは会社としても痛いのもわかります。
でも、一時はコンプライアンスの旗を振って先導していたのに、話をしているうちに
「よしっ!ローカルルールでいこう!」

って、やっぱり長いものにはまかれてしまうのでしょうか

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