テレビドラマが始まったときは、またキムタクの視聴率稼ぎのドラマかという、ちょっと引いた目で見始めましたが、見ているうちにいつのまにか引き込まれてしまって、原作の小説を読み終えたところです

原作は山崎豊子
白い巨塔の作者です

時代背景は、昭和40年代の金融界と鉄鋼業界
主人公は、銀行頭取の大介(北大路欣也)とその息子で子会社の鉄鋼会社を実質取り仕切る専務の鉄兵(キムタク)

ドラマでは息子鉄兵が主人公になっているが、小説では頭取が主役
あくまでも冷徹な企業家としての父が、自分の子会社と息子までを被害者にして、自分の信念を突き通す物語
テレビでは、視聴率アップのためか、美女君団を取り揃えています。

でも、テレビのキャストを思い描きながら読んでいくと、よくぞここまでこんなに似ている俳優が集まったものだと、またまた感心

一説には、これはフィクションではなく、実際にあった話を使っているとか

阪神銀行 → 神戸銀行
大同銀行 → 太陽銀行
両行は73年に「太陽神戸銀行」として合併し、後のさくら銀行として、三井住友の前進に
(そういえば、つい最近まで「太陽神戸三井銀行」のドラえもんのカードを使っていました)

阪神特殊鋼 → 山陽特殊製鋼(ホントに一度倒産しているらしい)
帝国製鉄  → 新日本製鐵

作者は、関係がないと言っていますが、こうも実在のものと時代背景までもがダブってしまうと、まんざらでもないような・・

読んでいてすごいと思ったのが、この人の先見の目
昭和40年後半に書かれたこの作品、この時点で金融界の再編やライブドアのような企業の複合体を見事にキャッチしています


さて、ドラマはあと2回で終了
小説とテレビは少しタッチが違っているけど、結末はいかに、というところ

小説では壮絶な結末が描かれていますが、最後の最後は、正直いって物足りなかったかな、というのが感想
そんな風に終わっちゃうの?っていう感じ

テレビでは、そのあたりをどう展開するかが楽しみです


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