5053a604.jpg『恵まれているのに気付かない不幸せ

心の持ち方で、同じものでも違って見えて来ます』


昨日お話を聴きに行った、バイマーヤンジンさんの言葉です。

2時間という時間が、こんなにもあっという間だったのは久しぶりなくらい、そのお話に聴き入りました。
ちょっと長いですが、感動しましたのでおすそわけです。

チベットいうと、どんなところを想像されますか?
僕は、地図上でもここだと指させないでしょう。
ヤンジンさんも言っていましたが、よくモンゴルと間違われるんだそうです。

「朝青龍、勝ってよかったですね」
でも、関係ないんです(笑)と話されていました。

チベットに行くには、まず上海まで飛行機で2時間。
上海で4,5時間待ちのあと、成都という町まで飛行機でさらに3時間。
そこで一泊して(苦笑)、バスで2日かけて故郷に帰るんだそうです。

よく、山間部の地方を「日本のチベット」などと揶揄しますが、ここまで行くだけでも大変な苦労だということがわかります。

チベットの標高は、約4200m。
富士山よりさらに高い!

そして、冬の平均気温はマイナス20度!
こんな厳寒なところで遊牧民として暮していたそうですが、ご両親とも字が読めない、書けない。
別に、牛や羊と文通するわけでもないし、字なんて読めなくてもいいんだという思いだったのが、国の役人に騙されて、土地の3分の2をわけのわからない契約書にサイン(拇印)したばっかりに取られてしまう。

これからの時代は教育が必要だと感じ、遊牧民をやめて子供たちを教育の場に送り出したそうです。

そこから、高校、大学、音大の講師と進み、縁があって日本に。
日本で生活する中で、チベットがどんなに大変だったかを思い知らされます。

両親に幸せになってほしい。
今まで苦労をかけた恩を返したい。
故郷の子供たちにも幸せになってほしい。


そんな思いで、この10年間に10校もの学校を設立されたそうです。

「夢は考えていただけじゃ叶わない」
http://yangjin.jp/
今の、日本はモノや情報が溢れかえっています。
感謝するにも多すぎて、本当の感謝になっていないのかもしれない。

きっと、限られたものしかなかったチベットの人だから痛感することなんでしょう。

渡邉美樹さんも、島田伸介さんも、カンボジアに学校を!といって動いています。

チベットの教育も、遊牧民だと40%も受けられないんだそうです。
そんな環境を少しでも変えたいと動いているヤンジンさん。

お話の最後に、チベットの民族音楽と「ふるさと」を歌ってくれました。

久しぶりに聴く「ふるさと」

恵まれすぎて、見えているものにも気付かない現代に気づきをいただきました。

感謝することをもう一回見つめなおしていきましょう!


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